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【最新版:2017年10月】ミャンマーの自動車市場状況 〜中古部品〜

 ミャンマーの自動車中古部品市場の実態調査

調査項目

・中古車市場(トリミンガラ市場)

・自動車中古部品市場(ビエナ市場)

・自動車中古部品市場(タムウェイ市場)

 

ミャンマーのヤンゴンを中心に調査を行なった。今回調査を行なった場所は赤印が中古部品市場エリア、緑印が中古車市場エリア。本記事は中古車市場を中心にレポートする。調査日は2017年10月である。

 

自動車中古部品市場

今回調査したのは中古部品業者が集まる2つのエリアであるが、ビエナ市場に関して詳しく紹介する。ダウンタウンのチャイナタウンから約40分程度で行けるビエナ市場。ヤンゴンの空港からは比較的近い場所に位置している。ダウンタウンからは渋滞がひどく、1時間は最低かかるだろう。

 

ビエナ市場

道はエンジンなどから漏れたオイルなどが染み付いており綺麗な感じはしない場所だ。調査日は雨が降るタイミングがあったが、道は油で雨が弾かれている程だ。写真の通り、小さな店が並んでいる。ビエナ市場は約2,000店舗ほど出店されており1991年からヤンゴン政府が管理している。市場は7時から18時まで開場しており、日曜日は休場となっている。2017年10月現在では中古車市場のトリミンガラ市場とは違い販売事業者は賃料を支払っている。

 

<ビエナ市場の風景>

写真のような道を挟んで小さな店舗がずらっと並んでいる。道は濡れているので黒いわけではなく、油が原因で黒くなっている。エンジン、サスペンションを販売している業者が多い印象である。アフリカの中古部品と同様にエンジントラブルの修理が多いのだろう。後にも記すが売れているエンジンもアフリカ市場と似ている。

 

<エンジン販売業者>

綺麗に並べられているが、雨が降れば雨水に長時間降りかかっており、状態としてはあまり良い感じはしない。

 

<サスペンション販売業者>

サスペンションを販売している業者はロアアームやブレーキ関連も一緒に販売している。屋根からぶら下がっているのはタイロッドやスタビリンクなど足回りに関連した部品が販売されている。

 

<ボディ関連修理の様子>

補強したい場所にガスバーナーで溶ける資材をつけて強化している。裏側の見栄えは悪いかもしれないが表面は削り出しと塗装で綺麗に仕上がるのだと職人は言う。作業の様子はお願いをすれば嫌がることなく笑顔で説明をしてくれる。

 

<新品の用品販売店>

エンジンオイル、自動車メーカー新品純正部品、海外メーカー代理店などの業者も出店している。中東系のメーカーが多い印象である。日本製の用品に比べ価格が安く市場にマッチしている。日本製はなかなか売れないとのこと。品質の良さは理解しているが高価でなかなか消費者が買えない状況である。ミャンマーもアフリカも同じである。

 

<その他ビエナ市場風景>

 

 

中古部品の流通実態

ビエナ市場の業者にヒアリングしたところ2つの仕入れルートがあることが分かった。一つは日本から直接仕入れを行なっている、二つめは経由国(タイ、マレーシア、ドバイ)を挟んでミャンマーに仕入れるルートである。

 

日本から仕入れることが一番安く業者が求めていることなのだろうと思っていたが、どうやらそれが全てではないようだ。日本から仕入れることに対する考えをヒアリングすると確実に言われるのが「価格が高い」と言うこと。日本車の中古部品であれば日本から仕入れるのが安いというのが固定概念のようだ。価格が高くなる要因をまとめる。

 

1. 輸送コストが高い

2.関税率の問題

3.中古車の解体する国の問題

 

上記3点が考えられるのではないだろうか。輸送コストが課題の場合を調査してみると、日本から40フィートコンテナを輸出した場合の輸送コストは以下の表のようになる。(値引き交渉などは全くしていない)

日本からの輸送コストは差がないようだ。あくまでも輸送コストのディスカウント交渉はしていないので参考価格として頂きたい。依頼業者によって得意不得意がある可能性があるだろう。ここに記載されていないが、ミャンマーもさほどコストに差がない。日本から直接ミャンマーへ送った方が輸送コストが安いのは明確だ。

では関税率の問題を考えてみる。ミャンマーに輸入するのだからどこから来ようが税率が変わらないのではと言う疑問もあるだろう。しかしアフリカとのビジネスを行えば痛感するのだが、それが全てではない現状がある。これは新興国の共通した特徴だろう。

存在してはならないことだが”違法輸入”である。通常の関税から逃れるやり方や低い関税、他の商品との混載など技を使った手段が存在する。明らかにできていないので証明できる話ではないが、この話が本当なのであれば輸送コストをかけた方が関税率を含めたコストが安くなるのだろう。あくまでも予測である。ASEANの市場統合が準備されると密輸状態は変化することも予測できる。

日本から直接仕入れている業者の特徴としては、日本にファミリーを住まわせたり在日マレーシア人とパートナーシップを組んで行なっているようだ。

 

ミャンマーの輸入関税

【3000cc中古自動車用エンジン(ガソリン)の参考例】

・関税(申告額):5%

・商業税(関税額に対して):5%

・前払法人税(関税額に対して):2%

・付加価値税:現地基準

 

新興国ならではなの付加価値税が存在する。アフリカにも付加価値税が存在する国が多い。現地基準であるため貿易取引で単なるFOBやCIFなら良いのでだが、現地在庫のための輸送となるとトラブルになることがある。インボイスによる申告額とは別に現地が決める価値に対する税金なのだから想定外の金額になることも考慮しなければならない。

 

補足情報

ミャンマー現地で中古車や中古部品を正式に輸入するにはライセンスが必要である。ライセンス取得には条件があり、100%ミャンマー資本の事業体となっている。外資企業は正式にはライセンスが取れないルールになっているようだ。

 

最後に

新興国には日本の中古車が多く輸出されることが多い。中古車は現地では高価であり買い替えニーズよりも修理ニーズが多く安い中古部品市場は必ず存在する。新興国における中古車輸出料と中古部品は相関性があるのだろう。歴史を振り返っても中古車輸出業は規制に振り回されていることが多い。ロシアも以前は輸出先として魅力的な国であった。旧型車両への規制は強くなる一方、つい最近までモンゴルやスリランカではハイブリット車などエコカーへの税制優遇があり特需が発生した市場もある。中古部品の将来を予測するのは非常に難しい。中古部品の相場などはお問い合わせください。

 

>>ミャンマーの中古車市場報告は下記事をチェック

【最新版:2017年10月】ミャンマーの自動車市場状況 〜中古車〜

 

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