アフリカのアマゾン 「JUMIA」とは!?
JUMIAの名を聞いたことがあるだろうか。
JUMIAは2012年にSacha PoignonnecとJérémyHodaraの2人で創設されたナイジェリアの企業だ。
創立からわずか4年間でアフリカのeコマース市場の売上高ナンバー1を記録しアフリカで今最も注目を集める企業だ。
2016年の売上高は9300万$。過去最高額を記録した。
JUMIAは現在アフリカ12カ国で1800人の従業員を雇用しており、運営するサイト上において年160万件以上の売買が行われている。
JUMIA独自の物流網を築き上げたほか、決済方法も代引きに対応するなどサービスを充実させ成長を続けている。
この爆発的な拡大は、世界中から投資家の注目をひきつけ、 Goldman Sachs、AXA、Rocket Internetから昨
年5月に3億ドルを調達している。
アフリカ大陸で難しいと言われるeコマース。その原因とは?
世界銀行によると、2014年から2017年の間に最も高い成長率を遂げた12の国の経済は、アフリカ大陸に位置している。
人口の増加、中産階級の増加、インターネットとモバイルの利用の増加に伴い、アフリカ大陸のオンラインショッピング市場は増加傾向にある。
しかしアフリカのeコマース市場は世界全体から見るとたった「2%」に過ぎない。
発展を阻害するいくつかの理由があるか1つは道路インフラの環境だ。
一部の発展した都市では舗装されている道路も多いが、都市部以外のエリアや一部の地域では舗装が維持されていないか、そもそも存在しない場合がある。
また近くまで商品を届けられたとしても、「正確な位置を示す住所」がない場合も多い。
その他インターネット環境の悪さも普及を阻害する。
インターネット普及率はスマートフォンの影響もあり上昇傾向にあるが、欧米諸国やアジア、アメリカなどと比べてまだ低いのが現状だ。
またデータ使用料の金額が高いことや停電によるネットインフラの停止も頻繁に起こることもある。
また、決済の時に必要となるクレジットカード保有率が低いのも問題だ。
銀行口座が持てないためクレジットカーが保有できない。
そのため決済が出来ず購入を断念する場合も多い。
ではどのようにしてJUMIAはその課題を解決していったのだろうか。
次回の記事ではJUMIAのサービス内容やその実態に迫る。